骨董品の魅力
Category:雑談
2018.08.28
カーバイドランプをご存知ですか?数年前に父が骨董品屋さんで300円ほどで購入したカーバイドランプ。ずっと家の倉庫で眠っていました。
外側はすすだらけで真っ黒だし、中も石灰が固まっていてこれはもう機能しないのではないだろうか・・・と思うほどの状態でしたが、せっかくなのでキャンプに行った時に使ってみたいと骨董品を蘇らせるプロジェクトが始まりました。
クエン酸につけて磨きをかける工程を2回。真っ黒だったランプの外側が銅色に!(キレイにする前の写真を撮っていなかったことを後悔)
すすの下にはこのカーバイドランプの人生が詰まっていました。持ち主の方が大切に使用していた跡や彫刻が時代を超えて今、私たちの手元に届いたことがとても不思議な出会いであり、とても感動しました。
カーバイドランプは気密性が重要で、新しいカーバイドランプにはは下部の容器と上部の容器の接合部にパッキンを採用して気密性を上げているものが多いようですが、このカーバイドランプにはそのパッキンがありませんでした。
もしかしたら、気密性が弱くてもう火は付かないかもしれない。
と半分諦めていましたが、カーバイドランプに火をつけることに成功!
当時の職人さんの技術に圧倒されました。優しい火の光が心を癒してくれます。そして銅製だと思っていたランプは更に磨いていくと真鍮色に。実は真鍮で作られたものでした。
新しくて性能の良いものが安く手に入る時代ですが、古くても丹精込められて作られた作品には感動があります。
中古物件を取り扱う私たちも、お客様に感動して頂ける住まい創りをしていきたいと改めて感じました。それが本当のリノベーションですね。古いからこそ伝わる魅力。そんな魅力を皆様にお届けできるよう、住まいの提案に日々励んでいきたいと思います。